【ブラックソーン戦 第一幕】
勝てない。
とにかく勝てない。さてどうしたものか。
透明状態になるのが特徴のこの敵だが、それによる実害はあまり無く、問題は連続発射される悪霊の珠。床からの出現ルートを見極めることが困難故に、何も考えず走っていると何発も当てられて即ゲームオーバー。何度も倒されて学んだ事には、当たりにくくなる走り方は確立できぬようなので、悪霊の珠を良く見てその都度逃げ回るしかないと。
この攻撃のせいで、敵にこちらの攻撃を当て難いことが大問題となる。
バトル開始直後は走り回って悪霊の珠を回避、その後敵との間合いが離れていなければコンボに持ち込むことも容易かろうが、大抵の場合は移動が早く、しかも休み無く走り回る敵に振り回される事となる。
というわけでブリザド。攻撃を受けると回転攻撃などの近接技で反撃してくる習性を逆に利用し、リフレクトガードからコンボを決める戦法に変更。
いざ実践。ブリザドを確実に当てることが出来れば高確率で反撃技を使ってくる。敵が透明なせいで動作が分からず、タイミングをはかりきれずに攻撃をもろに食らって即死。何回か繰り返した結果、敵の唸り声が終わる瞬間辺りに□ボタンを押す事で解決を図る。
リフレクトガード成功。反撃のコンボ。届かない。無闇に突っ込んで空振りしているところに悪霊の珠が次々と当たって即死。
教訓。敵の攻撃をリフレクトガードではじいた後、コンボが届きそうも無いときは追撃をやめる事。さもなくば死。
いつ攻撃すればいいのだ、これは?
それでもブリザドと少ないチャンスのコンボをどうにか決めて、ある程度HPを削っていく。敵が四連続攻撃にスイッチ。リフレクトガードで防ぐことは可能だが、攻撃の機会が更に奪われるうえ、爪による攻撃と悪霊の珠の追撃を同時に受け、捌ききれずに死亡。
ど う し ろ と ?
作戦を練り直す。むしろ根本的に装備から練り直す。
取り敢えず回復は重要だ。グーフィーとビーストを仲間に入れていたが、ここに来てドナルドケアルの有用性に気付く。空がピンチになったらすぐにチェンジをして回復してもらう事とする。ドナルドケアルの回復量はドナルド自身の魔法力によって決まる為、ドナルドには魔法力が上がるアクセサリー「シルバーリング」を二つ装備させる。チェンジの際、できるだけグーフィーを残す方向で選択すれば、回復或いは緊急回避の手段としてドライヴという選択肢も残る。
仲間は戦闘不能になることが多い為過信は禁物だが、何十何百と戦いを重ねれば、幸運が味方する事もあろう。幸運の入る余地をほんの僅かでも広げておくことが勝利への道。…言い回しがまるで妙な宗教の様だが、これは事実だ。
更に、悪霊の珠のダーク属性への耐性を整えるべく、シャドウアンクルを二つ装備。これで少しは違う筈。
できるだけアイテムには頼りたくないが、王様に頼るよりはマシであると思われるので、空にハイポーションを持たせる。ちなみに、仲間にアイテムは持たせなくとも良い、むしろ持たせぬほうが良かろう。ブラックソーンと戦う前に、ダークストーカー戦で大抵仲間が何度もダメージを食らい瀕死もしくは戦闘不能になる為。
また、リアクションコマンドの有効性にも注目。透明状態のブラックソーンにコンボフィニッシュ技をヒットさせると、「ステップライズ」から「キャッチ」「スピンロール」へと繋ぐことが可能。与えるダメージが少なく、また透明状態を解除しても目立ったメリットは少ない(透明状態でない場合はスラッシュアッパーで打ち上げることができる)ためその性能をあまり高く評価していなかったものの、ここにきて大きな利点に気付く。すなわち、空がシャンデリアでバーサクしている間は、悪霊の珠を避けることが出来るという点である。
今までは悪霊の珠が発動されるたびにすぐに敵から離れ、遠ざかり走り回って逃げていたが、すぐにまた悪霊の珠を撃たれ、避けきれずに倒されることもしばしば。しかしながらこのリアクションコマンドをうまく用いれば、状況が好転するやも知れぬ。透明状態の敵が悪霊の珠を発動する素振りを見せた時、何発か悪霊の珠を食らうダメージを覚悟の上で突っ込み、「ステップライズ」を発動させることによってその後の全ての珠を回避する。ドナルドのMPが残っているときなどは有効な手であろう。
逃げ回ってのブリザド連打と、上記全ての(苦し紛れのような)戦法を組み合わせれば、いつか奇跡が起こるかも知れぬ。
…起こらなかったら、ザ・ランド・オブ・ドラゴン、更にはオリンポスコロシアムを先に回って、ガードカウンターを習得してからリベンジだ。それしかあるまい…。