ようやくキャットストリートにたどりついたネクとヨシュアは、ハネコマの店へ…
行く前に、当然猿の木星へ寄ったが、めぼしいものもなかったのでスルー。相変わらずどこかイラッと来る、ここの店員は。
ワイルドキャットにて、何故か渋谷中に反応してしまうヨシュアの携帯の修理、及びネクの携帯へのカメラ機能の取り付けをハネコマに任せる間、ふたりきりになったネクとヨシュアの間に会話はない。沈黙の中で思考をめぐらせるネク。ヨシュアがネクを殺した目的、彼の目的である渋谷ジャックとの関係、あるいは、パートナーにするため命を奪った?
どうして自分と契約したのか問いかけるネク。いつになく真剣そうな表情でヨシュアは語る。特殊な霊感体質により、生きていたときからUGが見えたヨシュアは、いつからか死神のゲームに興味を持ち、偶然知り合ったハネコマにゲームの詳細を聞いてからはその魅力に引き込まれていったという。「僕にとって日常は退屈以外の何物でもない。毎日、毎日 同じことの繰りかえし…」死んでいるのと変わらないRGでの生活より、ヨシュアはUGを選んだ。
「だから俺を巻き込んだのか?」
核心に迫ろうというネクの台詞は、携帯の調整が終わったというハネコマの声で遮られる。機を逃したことを悟り唇を噛むネクは、ひとまず携帯を受け取って店を出る。野暮用で出かけるというハネコマが2−3と呟いて去った後、ヨシュアがネクに向き直った。先程ネクがヨシュアのことを聞き出したぶん、ヨシュアもネクの事を聞きたいのだと。
「ネク君は何で死んじゃったの?」
絶句するネク。激昂しようと振り上げた拳をなんとか押さえ、ネクはわからないと答えた。不思議そうな顔をするヨシュアから目をそらし、彼は言う。前回のゲームで記憶を懸けたこと、一部詳しい記憶がいろいろと抜けていること。
…「賭ける」ではなくて、「懸ける」なのか。賭け事ですらない、懸賞レベル…。
ヨシュアが何故死んだのか逆に尋ねるネクだが、トラブルメーカーはUGに興味があるから来たのだととぼける。今日も反応を探し、スクランブル交差点のほうへ。