次のダンジョンに選んだのは、ゴブリンの壁。
頑張っている事は伝わるのだがさっそくデミックスが死んだ。さすが、期待を裏切らない。
エレキクラゲに手を出したクイナがしびれたり、ゴブリンの集中砲火を浴びたカイリが力尽きたりと、割と深刻なハプニングを経て先へ進んでいく。
ケルベロスに襲われた。
どういうわけかガーランド以外の全員が死んだ。
背後にはエレキクラゲ2匹、目の前にはゴブリン3匹とケルベロス。
必死に敵の攻撃を「まもる」で耐えるガーランド。
他の3人は戦闘不能になったことに対して深く謝罪してくれたが、今更そんなもん貰っても何の慰めにもならない。
「まもる」を続けるガーランドは決断した。仕方なく、決断した。
恐らく、前にも後ろにも敵がいるこの状況で、一人逃げきるのは不可能だろう。
だからこそ、まず戦闘不能状態の3人に対し、クリスタルケージに重なるくらい近付けと支持。敵の攻撃の間隙を縫ってなんとか3人を蘇生させるから、誰かがすぐさまケージを持って退却。その間ガーランドは泣く泣くおとりとなってケージ持ちから敵の攻撃をそらし、逃げ切ったところで誰かに蘇生してもらおうという作戦だ。もちろん捨て身だ。
エレキクラゲのサンダーを食らわないよう注意深くタイミングをはかり、一瞬の隙を突いてその場から飛び離れ、ケージの傍にいた幽霊3人にレイズをかける。
2匹のエレキクラゲの間を抜けるようにして必死で退却。奇跡的にガーランドも死なずに済んだ。
無事逃げ切ったところで体勢を立て直し、周りから飛ぶ称賛の声。「ごめんなお父さん!」「ありがとうお父さん!」「やっぱお父さんはすごいよ!」「ありがとうお父さん!」
今さらだがあえて言おう。
誰がお父さんだ!誰が!!